乳腺科

 乳腺科は乳がんを中心とした主に単一の疾患を扱う科ですが、その診療内容は、外科治療という領域にとどまらず、画像診断、術前術後の薬物治療(化学療法、内分泌療法や分子標的治療薬)、切除や再建までの含めた手術(オンコプラスディックサージェリー)、病理診断、放射線治療、緩和ケアなど極めて幅広い領域の知識と技術を必要とします。

 さらに、癌の告知、乳房切除に伴うボディイメージの変化、化学療法に伴う副作用、遺伝性腫瘍に関するカウンセリングなど、看護師や薬剤師をはじめとした他職種からなるチームと協力して患者の身体的、精神的ケアを行なうことが重要な役割です。乳腺科の研修では、総合的に乳腺疾患に関わる領域のチーム医療が実践できることを目的とします。